わたしは昨年の6月から眼科に通院しています。今のところ軽い白内障(視力に問題ないため、普段の生活で困ることなし)と緑内障予備軍(全く視野が欠けていない状態 視神経には問題なし)とのお墨付きをいただいています。最初は高眼圧症と言われてましたが、緑内障であるか、ないかの線引きは一朝一夕にはいかないようでして、判断がつくまでに、1年と少しかかりました。
今は診察を受けて良かった、一安心しているところです。緑内障は経過観察が大切な病ですので、初期のうちにみつけて、治療していくことが肝心。診療所選びも大切です。ネットでみていますと、緑内障専門医にかかっていたのに、臨機応変な対応ができておらず、短期間の間に見えなくなった方もおられます。
少し見えないほどではなく、どんどん視野が欠けていっておるとか?点眼薬も一種類のみを何年も使い続けているだけで、対処できてないんですね。
そこで、今回はわたしの体験を元に、眼科診療所選びのポイントを記事にしました。同じ病持ちの方、検査に行ってみようと思っておる方の参考にしていただければ幸いです。
検査機器がそろっているか?
わたしもかつては、深く考えず駅ビルの中にある眼科に行っておりました。最初はアレルギーで瞼が腫れ上がったため、診察をお願いしました。これは薬ですぐに収まりました。次に訪れたときは、定期検診です。40代以降は「眼底を調べたほうがよい」とテレビでみたため、とりあえず行ってみました。
強度近視だから網膜が薄くなってる部分があります。
破れた場合はレーザーで修復してもらえますか?
うちにはレーザーがありませんので、よその医院を紹介しますよ。
でも突然破れた場合は、どうしましょう?
今すぐにどうのこうのというわけではありません。破れる時は歩いていても破れますから〜
とのやりとりがありました。
あとでわかったことですが、この医院には、眼圧測定などの機材しかなく、手に負えない病はよその病院に紹介することが主流だったようです。でもこれでは、急を要する病には対応できないですよね?患者としても心配です。
また、今世話になっておる先生のところで当たり前のように行われておる視野検査、OCTなどの検査機材が全くありませんでした。眼科の看板をかけているのはどうかな?と思います。
今日は眼圧が21もあります。何度か測らないとわからないけど、緑内障の疑いもあります。ご家族に緑内障の方はおられますか?
ギリの母が緑内障ですね〜
それは心配だぁ!!見えますか?(左右に指をちらちらとさせて)
見えます〜 あの〜ギリの母と血のつながりはないんですけど、それでもかかることありますか?
こんな感じでなにやら的を得ていないなぁと思い、通院はやめました。診察してもらうと頭痛がしてくるんで・・・
ちなみに今の眼科では、視力検査→眼圧測定を基本として、先生のご依頼で数ヶ月に一度、視野検査→OCT(眼底検査)は必ずやります。
前の眼科さんとは、全く違っていました。
インターネットの口コミはあてにならない
上に記した、駅ビルの眼科はネットの口コミでは非常に評判が良いです。当時のわたしは口コミを見ることはほぼゼロで、とりあえず利便性のみで選んだわけですが、数日前に気になりグーグルの評価をみたところ、人当たりの良さで患者さんに喜ばれておるようでした。
技術的なことは全く書かれていませんので、重い病気の方はほぼかかっておられないのかな?とも思いました。「検査機器が古い」と書いている人がいましたが、それも問題ないと思わせる人当たりの良さなのでしょう。
人当たりの良さと診察内容は比例するわけではありません。わたしは人間の内容と診察の腕は全く別物だと思っています。どの世界でも同じですが、この国では「上っ面が良い人」であることが重視されるようです。
グーグルの口コミ内容のほとんどが、混み具合や先生の人当たり、受付の態度、建物が小さいなど、肝心の診療内容にはあまり書かれていませんね。
「良い」という判断基準がずれています。
では何を基準にするか?それは薬剤師さんや看護師さんなどの裏方の口コミです。経歴は多少は判断基準になると思いますが、自分を大きくみせたいがために、書かなくても良いことを書いている人もいると思います。
ですから先生の周囲におられる専門家の意見が一番です。
わたしは現在かかっている眼科の内情については全く知りませんでした。調剤薬局で薬をいただくとき、処方箋をみて薬剤師さんが「この先生はすごい人ですよ。おとうさんの時代からすごかったけど、息子さんはもっとすごいんです。」とおっしゃいました。
先生のグーグルの口コミは、飛び抜けて良いものではありません。よくも悪くもない平凡なものです。わからない人には大したことがないと思われているようです。
眼科までの距離
病気によっては一生の通院となります。そのため、できるだけ通いやすいところを選びましょう。口コミをみて遠方から来られる方の場合は、先生にお願いして、ご自宅の近所の希望診療所を紹介してもらうと良いと思います。
「転医、医師への紹介の際も紹介状をお渡ししますのでご相談ください」とHPに記載されてある眼科がよいです。今かかっておる眼科のHPにはこの一文がありました。診療所によっては、簡単には紹介状を書かないところもあるようです。最初に確認しておいた方が良いと思います。
紹介先とスムーズにつながっているか?
レーザーによる手術は院内でできることも多いですが、入院が必要な手術になった時、先生の紹介が必要となりますね?そのとき、先生のお弟子さんやその診療所で診察している先生が、別の場所を借りて行うことがあります。連携がスムーズであることが肝心ですね。
わたしはこの連携先が大切だと思い、今の眼科を選びました。2023年まで、眼科では有名な大学病院で指導をされていましたので、人脈が豊富と思ったからです。
大きな診療所を選ばない方が良い
病院、大きな診療所は先生一人ではなく、勤務医を雇って回しておられるところがほとんどです。そのため、最初に見てもらった先生が良くても、退職されることがあります。最初から最後まで、同じ先生に見てもらいたいと思っているなら、個人医院がいいでしょう。
同じ病気でも先生が違えば考え方も違いますし、薬の処方も違います。そのため、転々と先生がされているようなところでは、安心感がありませんね。
また、総合病院には重病の患者が多数訪れており、伝染病を拾う恐れもあります。これは私の体験ですが、他人の付き添いで総合病院にいって、重いインフルエンザを拾ってしまいました。喉が弱いものですから、咳が1ヶ月ほど止まらず、大変な思いをしたことがあります。この経験から、病院には余程のことがない限り、足を踏み入れないようにしています。
眼科専門医がおり、こぢんまりとして、能力が高い先生がおられる診療所が良いと思います。
Youtubeのコンテンツを信じ込まない
最近になって、緑内障についての動画を少しだけ見るようになりました。おそらく多くの先生が宣伝活動や書籍出版を意図して行なっておられるようです。診察のほかに動画を撮ることは、普通の体力ではできないなぁと思っています。編集などは他に任せておられるのかもしれませんが・・それでも台本を作ったりするのは手間入りですよね?
相当な覚悟が必要です。「宣伝活動ではなく、啓蒙だ」とおっしゃる先生もおられますが、それだけで動くことができるのは、神がかり的存在ではないかと思います。
希望的観測での解釈、研究論文を元にしたお話をされている先生の動画もありました。加えて、専門外のこと。音楽にも言及されております。ただし、専門としている者からすれば、違うな・・と思うことがありました。
ピアノ曲は目のリラクゼーションには有効なのだそうです。そのように語られることについては問題がないのですが、音質が非常に悪く(打ち込みでしょうか?)ストレスの種となるような音源を提供しておられました・・・ピアノのような音と本物のピアノとは全く違います。
ピアノ曲だけではなく、音楽がストレスに効くことは体験者として実感していますが・・なんでも良いわけではないと、思います。
マインドフルネスも目には良いようですね?でも良くなるようにと狙ってやることはよくないと私は習いました。呼吸法だと紹介しておられること。マインドフルネスは瞑想で、呼吸を意識すること=呼吸瞑想といいます。呼吸法も良い影響を与えてくれると思いますが、瞑想とは違うことを理解して話されているのでしょうか?
また、瞑想時に全く何も考えないでいることは無理だと思います。何かを考えている自分を観察できることが正しいマインドフルネスであると、教わっています。
瞑想は簡単ではなく、修練が必要です。
将来良い治療が始まるかもしれないというよりは、今できる治療法を教えてくださったほうが、マインドフルな治療になると思ってみていました。>現在は見ていませんので、変わったかもしれませんね。
今ある治療法を十二分に紹介している先生もおられます。グーグルでは非常に評判がよろしくないようですが、この先生は間違っていないなぁと思っています。時に、奥深いことも話されており、参考にしています。
いずれにしても、ネットやテレビのお話は、参考程度に止めるべきだと思います。良いと信じこみ、動画作成者の診療所に行ってみたら、ネットとは全く違っていてがっかりしたことなど、大いにありそうです。これは書籍や雑誌掲載でも同じくです。
宣伝活動がうまいことと、診察の腕が良いのは別です。どの分野でも「話せる」ことはアピールには役立ちますので、善人は信じ込みますね?ちなみにわたしは全く信用しません。口が上手い人が嫌いだからです。
なんだか辛辣になっておりますが、医師であった亡き父(内科医)の言葉を振り返り、書かせていただきました。
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