父の年忌〜9回忌

父は2017年の春彼岸3/22に亡くなりました。あれから8年も経過したことになります。今では懐かしい存在となってしまいました。

月命日には必ず、線香を供え、般若心経をあげています。これはどこからから「お供えもいいけど、できればお経をあげてほしい」というささやきが聞こえた印象があり、没後1年ほどしてからあげるようになりました。

般若心経を、オーフィアス組曲の「弔いの儀式」の一部として曲にするため、スケッチをしている最中ですが、もし亡き父のささやきがなければ、別の方向に進んでいたと思えます。亡き父からは創作に入っていける環境をいただいたと思っています。

父は金柑が好きでしたので、冬中供えていました。しかし、年忌なのに金柑だけでは申し訳ないという気持ちになり、本日「大近江展」(日本橋高島屋)にいってまいりました。最終日でしたので売り切れの品も多かったです。

うちは前から書いていますように、両親とも滋賀県彦根市の出身です。そして母方の先祖は多賀大社のある犬上郡の出であると、戸籍謄本にありました。そのため、娘であるわたしも両親の習慣をしっかりと受け継いでいると感じています。

本日も売り場で懐かしい言葉を耳にしました。両親は同じ関西でも大阪人のような話し方ではなく、正統派の関西の言葉を話しておりました。本日も滋賀のお店の方が同じ言葉をしゃべっておられて、非常に懐かしかったです。来て良かったと思いました。ちなみに両親は三重にきたとき、言葉がわからなかったと言ってました。

食材について。わたしが幼少の頃から食べていたものが多く、違和感は全くありません。日野菜、赤こんにゃく、もろこ、鮎、鮒寿司、丁稚羊羹、近江牛、近江米など、知らないものは何一つありません。

今日は鮒寿司丁稚羊羹日野菜の漬物を買ってきて、すぐに両親の祭壇に供えました。二人とも好きなものばかりなので、喜んでくれていると思います。

他にも欲しいものがありましたが、重かったのでこれくらいにしておきました。また地元を訪れたときに、色々と手にいれようと思っています。

ところで・・父の命日に線香に火をつけたところ、風もないのに(室内なので)ボーッと音を立てて燃え始めてびっくりしました。火事になるのではないかと心配したほどです。母にも線香をあげてありますのに、母の方は静かな燈り方でした。調べたところ、故人の魂が喜んでいる証拠なのだそうです。

印象的な出来事でしたので、胸に刻みつけました。

 お香のことですが、ネットで知り合い、長きに渡ってよくしてくださっている鼎子堂さん(お友達と呼ばせていただくと迷惑かもしれませんが、わたしはそのように思っております。)からのプレゼントです。

これが素晴らしくセンスの良い香りでして、調べましたところ、味噌や着物リメイクなど、多角的経営をされている栃木県の企業 蘭と月であることを知りました。都内でもネットショップでも購入できるようなので、室内にお香を置いて楽しみたいと思ってます。

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両親を亡くして、4年が経過。用事以外の外出はありませんでした。週一の買い物以外はずっと家にこもりっきりで、外食もお茶もしませんでした。

最近になり外に出てみようかという気分になってきました。今日の外出も勇気をふりしぼっての行動で、迷いました。やっぱりやめた方が良いのではないか?という思いも強かったのですが・・とりあえず見るだけでも良いからと思い、出かけてみました。デパートくらいでもわたしの中では遠い存在になっていました。

親の死は、自分の中で大きな出来事であり、転機だったのだと初めて気づいた日でした。

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