お腹の声に耳を傾ける
食べる瞑想とは、舌の感覚を育て、食べることにより腹はどのように感じているのか?脳に問いかけることであります。よく、腸と脳はつながっているといいますね?
わたしは過敏性大腸炎もちですので、腸が脳とつながっていることを如実に感じます。それだけではなく、季節の変化、気候の変動なども身体で受け止め、信号を脳に送信してしまう人間です。何かの拍子に「この神経質さは何だ!」と自分に問いかけることも多いです。それでも高齢になれば、腸のコントロールをこなして、脳への負担を少なくできるようになってきています。
最近の研究では、腸と目のつながりの研究もされておるようです。お腹で感じたことが目に伝わっている。緑内障などの治療方法も今後は変わっていくのではないか?と専門家は述べておられます。腹を鍛えることが思いもよらない方へとつながっていくのでしょうね。
腹の声を聞くとは、食物、味わうことの意味を身体で感じる。ただし、味わう感覚=勉強になってはいけません。
どの分野においても、よくわかっていない人ほど理屈をふりかざします。わかるとは正しい感覚をもってわかることです。書籍の内容も感覚として身体に焼き付けていなければ、よくわかったことにはなりません。食べることも同じく、身体に良いもの悪いものを、自分の身体が感覚でよりわけるのが最も良いのでしょう。
食べる瞑想の方法
よくある方法とは、干しぶどう一個を、よくよく味わって食べるというもの。
わたしはそれも一つの方法とは思いますが、楽しみながら瞑想をするには、自分の好きなものや関心のある食生活を丁寧にやることも「食べる瞑想」に含まれるのではないかと思っています。
こうやってやるのだ!との決めつけを取り払うことが脳を解放する秘訣ではないかと思います。何か不都合が起きるのは、思い込みからきていることもありますので、食べる瞑想においても他の瞑想においても、基本は師匠から学んでも、最終的には自分なりの作法を確立することが良しと思う今日この頃です。
ところで・・わたしはパンというものが少し前まで苦手でした。ほとんどおいしいと思ったことがありませんでした。それは、学校給食の食パンの嫌な思い出に起因していることもあるかもしれません。中学の給食では、食パンが4枚も出て、1枚程度しか食べられるず、嫌な思いをしたことがあります。
学校には全く馴染めず(集団行動が嫌い)必要がない限りは近づかないことを決めておりましたので、この考え方が味覚にまで及んでいたのでしょう。脳と腹はつながっていますから・・・
他には・・・
パンを食べると体調が悪くなることが多くありました。また、食後の後味も悪く「きっとこれは腸に良くない物質が入っているのだろう」とよほどのことがない限り敬遠しておりました。
覆される出来事
2023年の秋、いつものように眼科の診察に訪れた際、選挙事務所が「北海道天然酵母のパンの店」に変わっていることを発見。天然酵母パンについては、親友と話すたびにそのおいしさをいやというほど聞かされていました。そんなにお勧めされても、体質が違うから、多分受け付けられないだろうとタカをくくっておりました。
そんなわたしでしたが・・・
眼科の検査疲れでへとへとになり、何か食べないと危なっかしいぞと、こちらのパンを買ってみることにしたんです。
アップルパイ、全粒粉のフランスパンなどを試しに買ってみました。全粒粉のパンは眼科の先生のお勧めでしたので、買ってみた次第です。
腹のことよりおいしさにつられて、アップルパイは一気にいただいてしまいました。全粒粉のパンは一切れだけにしておき、あとは冷凍。(もっと食べたいと思ってもやめておく質です。)
材料が厳選してあるのか?後味よく、こんなに美味しいものがあるのかと感激しました。大食いせず、一口一口味わって食べる。食べる瞑想をパンから教わっていると感じたほど!
最近は2日に一度くらい、1〜2切れだけと決めて、味わっております。価格は一般のパンに比べれば高価ですが、冷凍しておけるので定期購入しています。
過去には考えられなかった出来事です。
このような何気ない小さな出来事の積み重ねが、脳の仕組みを変えていき、大きな転換をもたらしてくれるようにも思っています。現実には、新たな方向に向かうため、地に足をつける行動となって現れてきております。
腹と脳を意識して鍛えることが、生きる上での土台になると実感しています。
購入したお店の紹介です。(2点とも通販ができるようです。)
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